ハジマリノトキ

P-PROライブの衝撃に芯から満足し、早速とばかりに満を持して買ったDVD。思いがけず予約特典の直筆サインももらえてしまった。うれしー。
というわけで、ちと遅くなったけどざっくりとレビューを。

全体

ライブで演奏された曲と、SHUUBIのコメントや裏舞台が交互にくる展開。新宿ライブが軸だが、一部他のライブの映像が入ってくる。言ってみれば編集演出型ライブDVD。これはこれで作品としては面白いし、ファンにはうれしい映像も盛りだくさんなんだろうな。個人的には完全ノーカットなライブDVDのほうが好みだが。SHUUBIのライブはMCも味があるし。
このライブで演奏された楽曲はアルバム「SHUUBI」がメイン。奇襲うららかなは密かにライブ名物なんですな。

0. Logic

あえてこう書きたくなるくらい、ツボにキタ。正確にはライブでの演奏ではない。もともとこの楽曲好きだったんだけどね…この楽曲にしてこの映像…この組み合わせは絶品。短いワンポイントだけど脳裏に刻まれる。

1. NIJI

もともとノリがよくてライブ向けだし、素敵なオープニング。ライブでもやっぱりピアノが焼きついて離れませんな。密かにヴァイオリンが気持ちいい。いきなりしゅうび的フルバンド全開。

2. 君が好き

アルバム以上にメリハリ重視型。とりあえずライブ版で一番見所はSHUUBIの表情でしょうな。この曲は特に表情豊かなSHUUBIが堪能できる気がする。SHUUBIのピアノもはじけてるしヴァイオリンがここでも気持ちいい。

3. Say?

一癖ある楽曲のライブ仕様は面白い編其の壱。ついに立ち上がったSHUUBI(笑)。いい具合に目の据わってるSHUUBIが変化球。ライブ構成の楽曲でSay?やっても意外にしっくりくるなぁとか思ってみた。ノイジーな音がいい。

4. ママ

SET ME FREEより。セピアです。アコースティックな雰囲気もSHUUBIの声の表情もおおよそアルバムどおり。ちょっとクールダウンですね。

5. 小雪

もうひとつアコースティック。京都でも歌われたこの曲は静かな路線の定番になる予感。こういう曲はこういう曲でしっとりが絵になるから凄いよな、この人。

6. ローズバッド

一癖ある楽曲のライブ仕様は面白い編其の弐。特にこれはイフェクト強い曲だからなぁ。ライブでは前半はちょっとジャジーな感じになってて、後半はライブオリジナル。アルバムのエッセンスは切り離してインストをめいいっぱい聴かせる方向だった。おしゃれでいい感じですよ。やっぱり異色だけど。

7. かぞえうた

第二期SHUUBIには欠かせない曲でしょ、やっぱ。男声とのハモリとか意外に気合乗せめな表情とか、ライブならではのアレンジも楽しいですね。複数のライブの映像が集まってます。

8. 京都21

SHUUBI変化しすぎ…;。小雪歌うのがSHUUBIならこれもまたSHUUBIのもうひとつの顔。アルバム以上にぶっ飛んでますな。

9. うららかな

初期の名曲で観客とのシンクロ仕様定番曲として今も健在。サビの展開はこの頃から確立されてたのねー。バックの演奏がこれまたかなり気持ちいい。アルバムもいいけどライブで一層輝きを増しますな。

10. 僕らの星

オープニングにこれもいいけど、終盤近くにびしっと決めるこの形もやっぱりいいなぁ。SHUUBIの凛とした歌いっぷりが素敵過ぎ。動きの一つ一つにしびれますな。

11. ハジマリノウタ

ラスにこれか…演出としては最高ですねぇ。ライブでは前奏にめいいっぱい演出入れるのは既にこのからだったらしい。ヴァイオリンがいい厚み。しかし、やっぱりこの曲は全身から放たれるSHUUBIのオーラでしょう。生で見るとさらに凄いんだけれど、映像でもその凄みは十分に伝わることでしょう。

12. 春夏秋冬

何で最後に面白路線やねん(笑)。なごやかほんわかぼけぼけで楽しさ全開です。これはこれで味はある。

そんなわけで

一味違った楽曲が楽しかったり、映像になることでSHUUBIの表情やオーラが見えて楽曲が一層輝きを増したり。ライブとか映像だとアルバムほど魅力がないことも多い昨今でSHUUBIの凄さを再認識。生で見た京都と比べると、やっぱりDVDで映像なんだけれど。それでもSHUUBIライブの凄さ…SHUUBIという歌い手の凄さはDVDで伝わる分だけでも強烈で表現豊かに伝わってくる…そんな感じかなぁ。そして、ライブの記憶とシンクロすると体の芯が熱くなりますな。
満足度85%。いいもん魅せてもらいました。