『お歌はじめ〜寒さふきちょばす〜』@アットスタジオ芝浦 103号室 雑感

MOONZERO2011-02-20

さて、やうこ2011の一発目であります。個人的には昨年の永明寺以来です。そういえば、東京でのライブって久々なのかな?永名寺の前は名古屋のはずだし。
やうこライブにしては珍しく雨が降らなかったなぁ。龍神が風邪でもひいたかしら。ただ、地元の降水確率が降水確率が0%〜10%という状況にあって、現地が今にも降りそうな曇りだったという点は付記しておこう(何)。
今回の会場はスタジオ。土足厳禁という珍しいライブであります。ただし、ぱっと見は完全にアパートの一室なもんだから、最初どこにあるのかよくわからんかったな。ほかにも悩んでいた人が何人か。ハートランドや永明寺でお会いした人たちとはその段階でお会いすることになったのでした。お二方ともおひさしゅうございました。

今回の会場。これは一発では分からんぞ…。 ステージはこんな感じ。

入場

受付でいきなり冥土風の人が登場。今から思えばこれがとある伏線だったのかもしれないね。
スリッパで入場です。なかなか新鮮。座ったところはソファです。これもなかなか新鮮。雰囲気はちょうど一年前のバースデーライブが近いけど、もう少し人数を絞って空間を広めにした感じかな。こぢんまりとしておしゃれです。
開始の間までDVDが流れてました。2009年の永名寺ライブ。懐かしい。
予定より少し遅れて、雨宮氏@アイス と平松氏@妖艶 がいつもの和服で登場。少し後からやうこ@今日は赤い和服 が登場となりました。

王道的前半戦

前半の展開はいつものライブ。特別な変化球はないけれど、新旧さまざまな曲が並びましたよ。Canariaが消えたのがちと意外。
今回は自身の活動のアピールを兼ねた面があるせいか、MCはなんとなく紹介色が強くなりましたな。

01. Ice Land

最近よく聴くようになった曲…ですが、今回は氷の精@キャンベル氏 が登場。やうこライブではなかなか珍しい、薄い水色ドレスに身を包んで舞っておりました。弦楽器の印象はそれほど強い曲ではないけど、やうこ曲ではこの手の鋭いタイプの音作りは珍しいほうじゃないかなとは思いますな。

02. 新曲

こっそり新曲です。こちらは弦楽器がいい味出してます。UTERUSやASIAの頃が似合うそんな曲。最初数曲が淡々と進むのはいつものリズム。

03. すいふよう

ライブ的鉄板ですね。ライブで輝く一曲はここでも健在。やうこ曲にあって、チェロとの相性の良さはこの曲が一番かな。深く伸びてくる音がたまりません。今年もこの曲はライブ一押しですね。

04. 再見(一部中国語バージョン)

中国ライブの流れでこの曲。中国語を絡めてきてるというのが今回目新しさがあったけど、この曲をピアノベースで歌っているのはかなり珍しいんじゃないかと思ったな。知る限りで、再見はバックに打ち込みが流れてるバージョンが中心だし。

05. くものかけら

ロゼシアターなどで登場したこともある変化球。ここで登場したのがキャンベル氏 Version 2。氷の精から和テイストに変化です。果物やら野菜やら、いろんな音が空間を彩ってました。

06. アジアの花V2

上り調子の中で必殺技。徐々にではあるけど、手拍子の上に手の振りが定着してきた感がありますな。今年は三線がなかったけれど、舞はスペースフル活用で迫力満点。バイオリンの間奏での存在感も、チェロの響きもノリの良さも堪能させてくれましたです。

07. Love 4 U

勢いそのままに新曲です。個人的にこの曲は「アジア+再見 ANOTHER」っていう雰囲気で見てます。バイオリンの雰囲気がそうさせるのかなぁ。アジアの花とはまた違ったパワフルさで魅せてくれる舞が素敵。

08. 月の夜に

永明寺以降、聴かせる曲として寺の外でも使われるようになってきましたな。そして、この曲は立ちで歌うやうこをみられるという意味でもわりと珍しいのです。かぐや的名曲。

休憩

ティータイム。やうこ弟氏のサンドイッチやケーキ、コーヒーなどが振る舞われました。のんびりしてたら、見慣れないPVが後半戦の序曲。…ゴスロリ

衝撃の後半戦

とにかくね…この日はこの衝撃発表に尽きるでしょう。やうこ・雨宮氏・平松氏で作られた新ユニット…でいいのかな?PVだともう一人踊り手がいたけど。
これはもう、言葉でどうこうというよりは、直接動画みた方が早いような。ちょうどプロジェクトの情報も解禁になったし、張り付けておきましょうかね。

これがきました。衣装とかもほぼ雰囲気そのまんまで登場。和風とかアジアンなテイストから540度くらい回転して登場しちゃったよこの人たちは。
ちなみに、前半の雰囲気で近いのはこれ。チェロ平松氏が見えないのが惜しいけど。

ユニット名はDie Milch(ディ・ミルヒ?)とのこと。名義としては3つめ、ユニットはYoko@vixenstore以来ですね。本人は器用貧乏なんて言ってるけど、とってもまっすぐに多才。

09. 新曲
10. 新曲
11. 新曲

ゴスロリ調でインスト3連発。バイオリンは前半と打って変わって激しさが増してます。チェロはチェロで、ブラッキーなメイクが似合いすぎ。雰囲気を醸し出しながらも、低音の迫力は曲調に合せて際立ってます。最初のがバイオリン重視、次のがチェロ重視、最後のが打ち込みとピアノ重視というイメージ。

12. Rosaria

上のPVのやつ。多少PVと違ったパフォーマンスながら、バイオリンの迫力は存分に堪能できます。やうこも立ちでパフォーマンス。
単にパフォーマンスのインパクトだけじゃなくて、楽曲の本気度がやうこらしさ。この3人ならではっていう感じはしますな。衣装が妙にしっくりくるのを差し引いても、音作りに相当の気合いを感じまする。
三者三様に見せ場があって、前半とは違った独特の緊張感が心地いいですね。こういう世界観でも弦楽器を構えた様はライブならではの魅力。
まあ、キャラ設定とかは追々ついてくるでしょう。個人的には名前とかをつけない世界観でも面白いとは思うんだけどね。もう3人とも「名もなき人形」っていう立ち位置でもいけそうな気がする。…アルバムのクレジットとか悩みそうだが。

Encore.01 Ballad 〜愛屋及鳥〜

妙に突拍子のない終わりかと思いきや、アンコールで急遽一曲。ほんとに用意がなかったようで、ゴスロリキャラを半分保持したまままさかのBallad。バイオリンのつま弾きとかチェロの深みはやっぱり味ある一曲。最後にぴりっと締めてくれました。

多面展開

前半と後半でまさに対極のプロジェクト。しばらくは並行で進んでいくんだろうなぁと思いつつ。今日はお披露目ということで、赤やうこvs黒やうこが見られる貴重な機会となったのでした。
個人的にはゴスロリとかはそれほど好感を持ってはいないけれど、これだけ気合いの乗った楽曲だとその聴き応えに引き込まれますな。ホームページどころかmixiコミュニティやTwitter、PVまで用意しているあたりがやうこの本気。サイトはここにありました。コンテンツそのものはこれからって感じだけど、雰囲気はわかりまする。
そういえば去年のバースデーライブでも似たような感じで後半やってたし、ずっとやってみたかったというのもわかるかな。MCはちょくちょく笑いも誘うけど、基本的なキャラ設定や世界観は相当練ったなって感じ。和テイストに目を奪われがちな昨今だったけど、よくよく考えると公式サイトのトップとか見ててもファンタジーというかミスティークというか、そういった雰囲気を好みにしてる側面はあるんだよなぁと妙に納得。
そして、雨宮氏と平松氏がまたいい味出してるんですなーこれが。衣装がよく似合うってのは確かにあるけど、それ以上に音の彩りは全く色褪せないやうこ劇団的サポートのクオリティ。弾いてる佇まいが素敵だよなぁとはいつも思うこと。淡々と、そして軽い緊張感を紡ぎ出す様子は和でも黒でも大いに健在。あのクールさというか軽く張り詰めた空気感はいつでもやうこライブの醍醐味ですね。黒になると少し雰囲気は変わるけど、それでも基本的なオーラは褪せないなぁと。
一方で、ヒーリング的なインストアルバムが発売間近らしく。どれだけ守備範囲広いんだろう…。本人曰く2011年は放出の年だと言ってましたが、ライブの裏でいろいろ暖めていたんだなぁと大いに感じさせてくれるのでした。インストは桜みたいなのがそろってるので、これはこれで楽しみなのです。バイオリンとチェロががっつり堪能できそうな雰囲気だったし。
ティータイムでサンプル版の音源が流れていたのです。

フリートーク

雨宮氏と平松氏は一足先に戻ったようだけど終劇後にやうこと少し会話。その前にモモンガで大いに盛り上がってたんで、そっちも楽しんでました。ほんっとに動物が好きなんだなというのはよ〜くわかった。そして、魔術師の方ともご対面。人形に息吹を吹き込むすごい人らしい。
インストアルバムが発売されてたら買おうかと思ってたけど、発売はもう少し後だということで今回は今後への期待を胸に帰宅。しばらくは和と黒とインストの動向を眺めていくことにしましょうかね。黒ユニットのポテンシャルは特に楽しみかな。みまもって あげても  いいのよ。
珍しい場所で怒濤のサプライズ。今年は多方面の活躍という面でも楽しみであります。今後の動向に期待しつつ、大いに楽しませてくれた皆様に感謝。


その後帰路についたわけだが、東京に小雨がぱらつきだしたあたりはさすが龍神。地元は降ってなかったので無事帰れましたです。