〜唄彩utasai〜@天窓.swicth 雑感

MOONZERO2009-04-25

ちょっと久々かな?やうこライブです。東京の主拠点、天窓でございます。

予報では曇りで明日あたり雨。まあ何とかなるだろうと、根拠のない自信を胸にいざ天窓へ。

お品書き

やうこライブは、事前に曲順がすべてわかるのが特徴といえば特徴。そんなお品書きは、携帯のファンサイトへのQRコードが手書きされているという衝撃のお品書き*1
曲別レポートは後述するけど、今回は前半が新曲メインという非常にアグレッシヴなセレクト。Just your wayとかBalladとか、定番曲を外してきたのが、その流れをさらに強く感じた要因ですな。
あとこの手のライブはアンケートが大体付いてきますね。やうこのアンケートは、表題が「問診票」だったりやたら個性的なのですが。今回はどういう手でくるのかと待ち構えてみたら

あなたからやうこへご自由にメッセージを書いてください。絵でもいいよ。


…以上。

…参りました。


今回はHiar・相澤千恵・やうこの順でした。意外な掘り出し曲に巡り会えそうな気がするから、この手の合同ライブはわりと嫌いじゃない。とりあえず前の二人をダイジェストでレポ。

Hiar

Hiarってのはメインのヴォーカル兼アコギの人かな?サポートにアコギの人が一人とパーカッションが一人。で、このパーカッションがちょっとびっくり。見たこともないような機械が音出してました。木の箱にこたつの天板を張ったような構造で、本体に腰掛けて天板とか裏の木を叩く仕掛け。叩く場所で音が変わるみたい。全体で30cm×45cm位だったかなー。
このパーカッションが珍しくて、この人ばっかり見てた気が。打ち込みの幅広さとライブ感を両方味わえるおもしろさがありますね。
曲そのものは可もなく不可もなく。キャラとしてなら多少面白いかもしれないけど、アーティストなオーラを解き放つタイプではなさそう。

相澤千恵

ピアノ+ギター二本+ドラム+相澤千恵の構成でした。バックの演奏がお洒落で心地いいですね。ドラムがスティックを2種類用意してたんだけど、明確に音の違いは聴ききれずorz。でもちょっとジャジーでノリのいい演奏。ベースの音もまたいいんだこれが。
ピアノの人の淡々としたコーラスと醸し出すピアノの音色と雰囲気はなかなか好きです。
相澤千恵そのものは好みがはっきり分かれそうな感じかも。セクシー路線で大人雰囲気の詞曲は個性派の成せる技か。ただ、演奏部隊と雰囲気が融合されてなくて、心持ち単独で暴走気味な気配が気になったかなぁ。ステージで解き放たれたオーラが観客側に届ききらない感じがしたのは気のせいか。

そしてやうこ

最初に平松氏@チェロ担当@名実ともにセクシー部長 が登場。


和服で。


ほぼ同じくして雨宮氏@ヴァイオリン担当@アイスが好きらしい も登場。


和服で。


そうか…今日のコンセプトは和服か…。ちなみにセクシー部長は、その肩書きそのままにセクシーな出で立ち。雨宮氏がブログで「エロチェロリスト」と表するほど刺激的。極道の妻っぽくもみえる(何)。男女まとめて魅了してました。いや、セクシーなだけじゃないですよ、この人。演奏も半端じゃないです。
そうなればやっぱりやうこも和服です。グランドピアノ・ヴァイオリン・チェロのフルセットライブです。

1. わらった

新曲ですね。シンセ系かな?打ち込み音がバックで流れてました。ひと癖ありそうなメロディだけど、チェロとヴァイオリンが聴かせどころでいい味出してきます。いきなりぞくぞくっときましたね、これは。弦楽器恐るべし。

2. VII XII XXX(seven twelve thirty)

なんて読むのかわからなかったけど、歌詞の中では英語で歌ってたから英語読みでOKでしょう。一度聴いただけでは題の意味までみえてはこなかったけど、楽曲自体は、打ち込み型やうこのパワーを魅せてもらった気分。幻想的な側面もあって、beatmaniaIIDXに出てきそうな雰囲気も持ってたかな。

3. Canaria

新曲ラッシュに紛れてこっそり鉄板曲。ライブでは無敵です。ピアノと弦楽器だけで奏でるスタイルは、この曲の魅力が一番引き出せる組み合わせ。切ないヴァイオリンに壮大なチェロ。弦楽器の音色にこれでもかというくらい魅了されます。

4. 春の空

もう一つ新曲。ピアノのみです。暖かく明るい曲。気持ちふわふわっとした感じは、ちょっとした変化球。

5. 返り咲き

今回は、過去曲からはこの曲がチョイスされました。桜やアジアの花に隠れがちだけど見逃せない良曲。ライブになると、ヴァイオリンの存在感が半端じゃないです。癖のないアルバム曲が、ライブでは俄然存在感を増してくるのがみえたのはちょっと収穫。チェロの弾くような音作りも見逃せない。

6. すいふよう

チェロから入るすいふようはなかなか新鮮。そして、ブログでちらっと出ていたサプライズがついに発動。


キャンベル@ダンサー


いや、日本人ですが(笑)。和服で舞ってくれました。聞けば、松田聖子のバックダンサー経験があるほどの方。表現力豊かなオーラはダテじゃない。異彩を放っているようで曲に綺麗に溶け込む不思議な人です。
曲の方は…ライブで輝くタイプの曲ですね。弦楽器との相性が良すぎて困る。

7. アジアの花V2

ラストでアジアの花。さて恒例の手拍子の準備を…と思っていたら…


踊りを覚えて帰ってね〜(はぁと)


なに〜!?簡単な振りだからということで、じゃあちょっと頑張って覚えてみるかと思ったわけですが。


最初の振りでいきなり断念(死)。


素人には無理ぢゃ…。何回かライブにきて覚えるといっても、この分だと30回くらいライブいかないと覚えられんぞ…(汗)。あ、でもサビの4小節は何とか覚えた(笑)。あの部分は何とかなるだろうから、立ち見のライブが化ける可能性は秘めてるかな。

encore: Ballad 〜愛屋及烏〜

そしてアンコール。決めてなかったってのがどこまで本気なのかは謎だが、ここで鉄板を持ってきました。ここのトークで出てきた、Pink or Blackのレコーディングで出会った平松氏との裏話が面白すぎ。赤い目+遅刻+仔犬とおじさん+ストーキングってどんな鬼コンボですか。
曲自体はさすが定番。弦楽器の魅力を存分に堪能させてくれるし、ピアノややうこの声もぴったりです。ヴァイオリンの弦を弾く音がとても素敵。

物販ですよ。

スペースの都合もあって机の前の横にやうこが和服で立っている構図。CD買う前に普通にやうこに話しかけられてしまうのでした。前回は時間切れだったから、こうしてしばしの間ゆっくり話ができるのが改めて嬉しいですな。相変わらずてんぱっちゃっていいたいことを十分に伝えられなかった感じもするけど、そもそも色々考えすぎなのかもなぁ。いつかアーティストと自然体でしゃべれるようになる日は来るのだろうか。
ダンスのこと、今回は時間を気にせずライブを観たこと、新曲良かったな〜ってことなんかをしゃべってました。アルバム何時出るのかな(謎)。いつもブログのコメントとか覚えててくれるし、名前言わなくても名前は普通に書いてくれるし、いつもファンとしては嬉しい限りなのです。
香港ネタで少し情報を仕入れつつ、今宵の音たちに大いに満足して天窓をあとに…


あとに…


雨〜(涙


…さすが…ライブの日に99.9%の降水確率はダテじゃない…。ライブ限定晴れ男惨敗orz。ステージの上で存分にカラーを発揮してパワーを解放してしまったやうこに太刀打ちはできません、はい。orz


でもやっぱり、やうこライブは弦楽器と組み合わせると最高ですね。あすなるで魅せる単独やうこも味があるけど、じっくり聴き込むなら是非一度観て欲しいライブです。今回はちょっとトークは控えめだったけど、少ないトークの中にもやうこらしさは十分に感じられましたな。

ライブ・考

とりあえず、席で思いっきりビデオカメラスタンバイしたり、曲の途中でしゃべったりする無神経は帰れというのは置いておいてですね。
ステージの魅力を客が共有できるのか否か。客がステージから感じ取るものがあるかどうか。それをステージから解き放つ魅力をアーティストが持ちうるかどうか。今日のライブは、漠然とそんなことを感じてました。
このパワーの共有という点では、私の中ではSHUUBIが突出してる気がしてるわけですが。やうこは音の存在感がそのまま伝わってくる感じで、これはこれで心地よい。Hiarや相澤千恵はステージの中のパワーがこちらに向かって跳んでくるのを見届けられなかったのが気になったかな。もちろん、人によっては届いた人もいるのだろうけど。

戦利品


↑戦利品のサイン。やっぱり「江」なんだな(笑)。


素敵なライブでした。また聴きたいな。やうことサポートとスタッフの皆々様に…ありがとう。

*1:当然読み取れません。実際にやったが無理だった(笑)。「読み取れません!」て明記してあるし(爆)