やうこコンサート-Fuji 2008-@静岡県富士市 雑感

MOONZERO2008-12-17

この日の予報は雨。やうこもブログで心配そう。前後が晴れだっただけに、超雨女vsライブ限定晴れ男の様相(違)。
名古屋駅の時点では

こんな感じ。かすかに晴れ間も見えてぎりぎりセーフな感じ。
…静岡に着いたら小雨…やはり80%の降水確率は完全には制圧しきれず。まあ、傘要らずな感じだったからいいか。
初めての静岡上陸。とにもかくにも迷わなくて良かった…。

ロゼシアターに到着。文化会館という場所や後援などの関係もあるのか、地元の人っぽい人も多数で。元々富士市がやうこの故郷ということもあり、地元密着型ライブの側面も持っているみたい。そんなこんなでいざ入場。


グランドピアノ…。中央に置かれると凄い存在感だ…。

入り口でもらったパンフレットに曲目が入ってた。眺めて驚愕。インスト曲「桜」とか、異色曲「仔犬とおじさん」とか、かなり個性派な編成。「アジアの花V2」のジャケットの妙なインパクトとかを見つつ、いざ開幕。

初めて観る4人編成。

バイオリン雨宮氏、チェロ平松氏、ギター荒木氏。ギターとドラムな構成は見慣れているけど、このクラシカルな構成はとても新鮮。そして綺麗なおべべでやうこ登場。なんとドレス。
グランドピアノで奏でられる「桜」でいざ開幕。

1. 桜

「桜」が聴けたらいいなぁなんて冗談で思っていたんだけど、ほんとに聴けるなんて思ってもみなかった。しかもグランドピアノ。もう、最初のところ聴いただけで鳥肌きました。
序盤はスローで引き込んでおいて、中盤以降は一気にハイペース。アルバム版に加え、テンポのメリハリと生ピアノの壮大さがたまりませんね。一曲目にして涙腺直撃。震えました。このあと色々曲が出てきたけど、個人的にはこの一曲だけでも静岡まできた甲斐があったというものです。

2. Canaria

ライブでは定番化しつつある曲だけど、フルメンバー版を聴くのはこれが初めて。いよいよサポート隊が猛威を振るいます。
生バイオリンがあるだけでここまで化けるかこの曲は。もちろんチェロの存在感も抜群。ピアノソロでのCanariaも悪くないけど、この曲はフルメンバーだと別格になりますね。桜とこれでもう震えっぱなし。

3. Just Your Way

これも定番ですね。とは言っても、入りが生のバイオリン。この存在感が絶品です。バイオリン/チェロ/ギターの良さをがっつり堪能できる曲だなぁと改めて実感。フルメンバーならではの魅力がそこにある。

4. 再見

打ち込みの妙が光るアルバム版とはまた違う雰囲気の再見です。ギターの存在感の分、リミックスの方が若干雰囲気が近いかもしれないけど、バイオリンとチェロがそこに加わってライブならではの空気ができあがります。元々打ち込み感が好きな曲だったけど、ライブ版で改めてその良さを実感。
荒木氏のギターが、間奏で最高に輝いたのもこの曲だったような気がする。あのアレンジは絶品。

5. くものかけら

地元の子供が飴を配るほのぼのイベント。地元愛光る一時でした。

6. 仔犬とおじさん

まさかこの曲がライブで聴けるとは。ピアノの魅力は生きる曲なんだけど、Pink or Blackの思いっきり黒い方だからなぁ(謎)。でも、そんな癖のある空気が意外に心地よくなる不思議。

7. 森夜

ここがメンバ紹介に当たる部分だったかな?やうこがお色直しの間に、サポートメンバーによる演奏。

8. X'mas song

やうこが白から赤に変わって再登場。クリスマスソングメドレーは馴鹿さんから山下達郎まで。平松氏は木を装備、荒木氏が馴鹿を装備。一足早いクリスマス。

9. やさしい風

雰囲気を変えてやさしい風。UTERUSの中ではそれほど強烈な存在感を感じない部類なんだけど、ライブでぐっと化けてきた感じ。チェロがいいバランスで飛び込んできます。この曲はこのくらい優雅な雰囲気の方が似合うのかな。思わず震えがきた。

10. madamaniau

観客参加型の曲に化けるか。ただコーラスなので難易度は高いぞおぉ。練習はしたんだけど、結局本番はメインにつられるorz。ドラム/ギター型のアルバムバージョンとは全く違う雰囲気は不思議な感じもしたけれど、やうこの中ではノリのいい方の曲だしライブで楽しめる曲にはなるのかな。

11. アジアの花

当面の主役になること間違い無しのこの曲。元々アルバム版ではバイオリンとかチェロの印象は無い曲なんだけど、ライブではその分厚みが出てきますな。手拍子も健在で、常連組は難なくこなしてました(笑)。ノリもいいし手拍子はすぐ把握できるし、当面といわずライブの定番に最も近い曲なのかな。今回もmadamaniauの勢いそのままに盛り上がりました。
打ち込み無しでやっても意外にいけるんじゃないかなぁ。

12. Ballad 〜愛屋乃鳥〜

今回もこの曲がトリ。ピアノだけでも聴き応えはあるけど、バイオリンやチェロが非常によく似合います。やうこらしい、しっとりと優雅な締めが素敵です。

13. (Encore)シビラ

アンコール一発目は、公開されてない曲から。やけに壮大な曲でやうこが初めて立って歌った(笑)。ただ、曲の雰囲気が凄くいいです。次のアルバムとかで収録されないかなぁ。

14. (Encode)すいふよう

…そうか、こんな隠し球があったか。打ち込みがない分、リミックスの雰囲気に近いですね。そしてこれがまた良かった。とにかくこのライブは、サポートの楽器の存在感が素敵なだけに、それが似合う曲はどれも印象に残ってますね。これもその一つ。
最後の最後にぐっと聴かせてくれたところでお開きとなるのでした。

MC

地元での地元の人と作るライブ。トークも地元志向。かぐや姫と呼ばれる所以も話題に。びしっと決めてみたりとんでもなくフリーダムになってみたり、キャラの読みにくさは相変わらずですが。あと謎だった年齢は、数字は出てこなかったけど意外と自分と近いところかな?というのは何となくつかんだ(何)。
何にせよ、フルメンバーということもあったし、地元というのも無関係じゃないと思うんだけど、やうこの真骨頂は存分にみられたというのはあったかな。

サポート

やうこのライブは今までピアノのみだったし、SHUUBIのライブはドラム+ギターがサポートだから、バイオリンとかチェロを生でちゃんと聴くのは初めてだったりするのですが。とても新鮮で、やうこ曲との相性も良くて、素敵なサポートでございました。

バイオリン:雨宮麻未子氏

やうこブログで電球変えてた人ですが。メンバーの中ではのほほんとした感じもするけど、バイオリン構えるとぐっと引き締まったオーラを放ってます。手拍子の先導もやるし、何かとムードメーカ的な存在もになってる感じ。バイオリンの弦をウクレレみたいな音を出すとか、細かく技も魅せてくれました。

チェロ:平松由衣子氏

通称セクシー部長。いや、ほんとにセクシー派です。大人って感じ。フルメンバーになると低音を支える方の音になるのかしら。目立たないところでも見せ場でも、きっちり存在感を出してくるのはさすがです。弾いている一瞬の合間に手拍子を挟むなどの荒技もこなす凄い人。

ギター:荒木氏

この構成の中では一見ちょっと目立たないポジションにありながらも、要所できっちり見せ場を作ってくるナイスなギタリストさん。逆紅一点で頑張っておられました。

その他雑感

全体を一言で言えば、「やっぱり来て良かったな」の一言に尽きます。バイオリン/チェロ/ギターを力を得たやうこ曲は、今まで聴いてきたものからまた一段と輝きを増してました。文化会館でのコンサートということでちょっといつものライブと感覚が違ってたのは確かだけど、こういう構成でも素敵な曲を聴かせてくれるのはやうこならではなのでしょう。
欲を言うなら、この構成なのだから打ち込みは全部取っ払ってしまっても良かったような気はしたかな。アジアの花とかでも、打ち込み無しでコンサートならではのアジアの花ができたと思うし。ドラムも生でというのは贅沢かな。まあ、今回の場合は置き場所もなかったとは思うけど(笑)。
それでもまあ、それを差し引いても良かったですよ。私には特に前半はツボ直撃連発でしたね。



今回はそこそこ人数もいたし、サイン会はないかな?と思ってたら普通に物販に出てきてサイン書いてるし。しかも物販にカレンダーとか置いてあるし。これはカレンダーにサインしかあるまいということで↓。

戦利品のカレンダー。やはりやうこは写真で雰囲気がずいぶん変わるな。本人は恥ずかしいとか言ってたが気にしない。
サイン含めてもっぱらD.K.を名乗ってるんだけど、やうこ相手はすっかり本名プレイが定着しつつある今日この頃(笑)。まあ、それはそれで悪くない。覚えててくれてると言うこと自体が嬉しいわけで。
サポートメンバーとも話してみたかったけど、私もてんぱってたし子供たちと話していたし時間の余裕もあまりなかったしということで断念。いつかサインもらってみようかしら(笑)。


終電の一つ前だったのかな?その辺の電車と地下鉄を乗り継いで帰宅。ロゼシアター…いいところだったな。もうちょっとアクセスがいいと申し分ないんだけど(笑)。

初めてのやうこワンマンは、いつもの単独ライブやギター/ドラムをサポートとするライブとはまた違う魅力を伝えてくれました。いい思い出になった2008年年末の静岡。


さぁ、次は来年のシングル発売記念ライブだっ