新居昭乃ライブ 「水の神殿」@東京国際フォーラム 雑感

新居昭乃です。初めて知ったのはザバダックを通して。至高のウイスパーボイスも魅力だけど、何よりも幻想的な世界観がすてきなアーティストであります。
東京国際フォーラム…最大収容1500人…普段のライブと比べたら半端ない規模ですな。いつものライブとはちょっと違った感覚を楽しみにしてみるのです。ランチオフイベントがあったんで、そっちにも参戦。

ランチオフ

まず、こういうことができるくらい人が集まるってのがすごいよなー。有志のイベントで30人超えてるんだからすごい。幹事さんが手慣れてて、パンフレットまで作ってました。うーん、ハイレベル。まあ、さすがファンの集いだけあって、皆さんディープすぎ。なんかの暗号でも飛び交ってるような感じだったけど、皆和気藹々としてて楽しいランチオフでしたよん。ちなみにランチは中華砲台。

グッズ購入の恐怖

今までのライブだったら、ライブが終わってのんびりグッズ購入でもしてればよかったんだけど、今回はもう全く逆の世界。


300人以上は並んでたであろう大行列。


それが一時間半前ですよ、ええ。もう何というかカルチャーショック。途中で折れてDVDのみ速攻で購入。グッズにこだわりがなければ、DVDはすぐ買えるシステム。グッズはパーカーやら紅茶やら。新居昭乃のライブでは紅茶が名物のようでしたな。
DVDは最新のライブを収録。先行発売らしいんだけど、青くてすてき。
しばらく近所のビックカメラとかで時間をつぶした後、いざ入場。気がついたら1,500人収容の会場が満員。

あちこちに張ってあった案内

美しいオープニング

2階席だったけど、真ん中に座れたのは位置的にはなかなか良好。まっすぐ向くと、ステージの上下左右の中央あたり。見方によってはかなり恵まれたい地かもしれなかったな。

奥行き感のある映像の中にグランドピアノ。水の神殿をイメージした麗しの世界。もう、この演出がまずぞくっときましたな。
さて、曲については知らない曲もあったんで、セットリストのみで。気になったポイントだけコメントしていく方向で。

1. 音叉

新居昭乃単独でピアノ。静かな始まりだったけど、初めて聴く生の新居昭乃の声。なんか妙に感動してしまった。ささやくようにふわふわっとした歌声は生で聴いてもやっぱり美しい。

2. Little Wing

ここで知ってる曲がきて一安心。ピアノのみです。CDとは違う穏やかさがありますな。

3. 人間の子供
4. Moon Light Anthem〜槐1991〜
5. Trance Transistor Table Radio
6. Lhasa

新居昭乃単独なのは変わらないんだけど、ピアノからアコギに変わった。柔らかい世界から少し切れのある世界へ。

7. at Eden
8. バニラ

DVDで知ってた曲だから、これを聴けたのはちょっとうれしかったな。ここでサポートギターの人が登場。エレキもアコギもありの人。

9. ガレキの楽園

個人的にこれは好き。この手の虚無感漂う世界観も新居昭乃の曲の魅力の一角。

10. エウロパの氷
11.カンポス・ネオトゥロス

このあたりからバイオリン&ビオラ&チェロのカルテット登場。俄然雄大になってきました。やっぱりライブに弦楽器はいいものですな。

12. ルビーの月 ヒスイの海
13. mizu
14. サリーのビー玉
15. Haleakala

ここで、コーラスの弥生さんが登場。この人が凄かった。本当に凄かった…。まず声のパワーが圧倒的なんだけど、それだけじゃなく、天から降ってくるような鮮烈なインパクトを魅せてくれる。声でもあり音でもある。この後の曲でも、抜群の存在感で曲を彩ってくれてました。感動。

16. OMATSURI
17. WANNA BE AN AENGEL

このライブ一番の盛り上がり。メンバー総動員。元々幻想感あふれる美しい曲だけに、壮大な感覚に包まれました。これが新居昭乃ワールドの真骨頂だなとそんなことを感じてた。

18. VOICES
19. Encore 1. sailor(新曲)

クリスマスソングを考えていて行き着いた世界。こういう形で新曲を持ってくるのはちょっと意外だったな。

20. Encore 2. 虹

新居昭乃のライブ

映像も含めたステージ全体の作りこみはすごいものがありますな。すてきな世界観を醸し出してました。映像が曲にあうんだこれが。自分の好きな感性ってのもあるけど。言うなれば完成された世界(作品)のお披露目。そんな雰囲気があったかな。アーティストと観客が至近距離で味わう一体感ではなく、ステージ全体で織りなすアーティストの世界に魅入られる感じ。ある種の理想がそこにありましたな。
あとは楽器かな。いろいろなパターンの組み合わせが展開される。一つのライブで様々な音の組み合わせに触れられるのは新居昭乃ライブの一つの魅力なのかなぁ。
衝撃だったのは曲以外での新居昭乃


イメージ違いすぎるだろ貴方。


歌ってるときは美しさや優しさを感じさせるし、佇まいは至って普通。だけどね…だけどね…


MCでしゃべると完全に可愛い天然路線。


このギャップは何…。曲を通して知ってた新居昭乃の世界と、普通にしゃべってる素の新居昭乃。この一転は最後まで不思議な感じでしたな。何であのキャラであんな曲を作って歌えるのか、にわかには不思議でしゃーない。そして意外におもしろい人だったな。

終了

終了すると、当然のごとく1,500人が場外にあふれ出るわけですが。物販にも大量の人が並び、すんごいことになってました。人だらけのコンサートホールを脱出し、東京駅付近で道に迷いながら無事帰還。


今までとは違う規模感に圧倒されたけど、それだからこそなしえる雄大な世界観を存分に堪能させてくれたかな。鳥肌の立つような音の世界。充実の二時間半でした。

有志一同の花輪(左)。これ飾っちゃうファン力すごいな…
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