やうこ2本雑感

思ってたよりずっと引き込まれている今日この頃。

Pink Or Black

Pink Or Black

全体を通して感じたのは、掴み所のないアルバムだなというところ。とにかく世界観がフリーダムで何でもあり。ただ、全体としても個々としても破綻がない。ものすごく不思議なバランス感を持ったアルバムに見える。「Ballad」「すいふよう」系と「仔犬とおじさん」「s-talking stocking」系が同居するというあたりだけを見ても、その傾向は顕著かなと。
突出した声質やセンス、一撃必殺なサビといった特色がないのだけど、不思議と心にすとんと落ちてきて、そのまま惹かれる楽曲たち。UTERUSのようなミスティークな感覚は薄く、どちらかといえばリアル派。
それぞれの曲についても、自由奔放な感じを受けつつも個々に強い世界観を感じる曲たちがそろってる。だけど、不思議と聴いてて飽きない曲ばかりなのです。楽曲が思ったより安定してるあたりがうまい具合に支えてる感じがあるけど、世界観の演出のうまさといった方がいいかもしれない。
お勧めは「Canaria」「アジアの花」「すいふよう」あたり。個性派の中でも聴きやすい方でもあるかなと。ただ、一通り聴いてみるとまた面白いアルバムだと思うけど。
満足度80%。とにかく不思議感が漂うアルバムなんだけど、思ってたよりはずっとよかったです。上質です、はい。

UTERUS

今は公式サイトからしか手に入りませんが。ライブとかなら手に入るのかな？
癒し系というよりは、やすらぎ系？透き通る声とヴァイオリン系の楽曲の噛み合い方が素敵です。ミスティークな感じもあって、新居昭乃とかのファンタジー系と似てるけど少し違うタイプかなぁと。Pink Or Blackとは異なり、世界観の足並みは揃ってるアルバム。一貫して優しさややすらぎを感じる雰囲気が醸し出されてます。「Heart」がちょっとしたアクセントかな。
ゆったり聴ける雰囲気でつかみ所のない感じもあるけど、サビでしっかり軸を見せてくれる楽曲もあって、物足りなさを感じることもなく。これも飽きのこないアルバムではないかと。
お勧めは…「revelation」「Heart」あたり。revelationはインストなんだけど、雰囲気いいですよ。…わりとどこから切ってもいい雰囲気の楽曲で出迎えてくれるアルバムではあります。
満足度80%。やすらぎ系の音が好きなら聴いて損なし。