iFUTURELIST第三印象

と、その前に氏のブログが更新されてましたな。そういえばコーヒーはよく飲むけどスタバの類って行かないなー。
さて、一週間聴いたところであれこれ雑感をば。長いので詳細はリンク先にて。…昔こうやって色々書いてたのを思い出すなぁ…(謎)。

00. 全体的なところ
最大の特徴は、やはりメイン前後のインストの長さだろう。トラック間のつなぎを明確に意識したこのインストで、アルバム全体としての流れが出てる感じ。詞の分量も、他の楽曲に比べるとかなり抑え気味な曲が多い印象。アレンジはドラムの強調が目立つか。芯の強い曲が多く感じるのはここかも。ヴォーカルが軸になってるものに関しては、あまり濃いアレンジを仕掛けてない感じ。どちらにしても、全体に切れがあって心地よいアレンジです。あまりアレンジって好きじゃないんだが、このアルバムに関しては気に入った。曲の傾向で見ていくと、普通なものからそうじゃないものまで幅広くそろってて、それぞれによさがありますな。くせの強いイロモノ曲は、ある意味この人のアルバムだからなしえたといっていいかも。
01. The policy of the iFUTURELIST Party
これは特に感想は要らんでしょ(笑)。
02. LOVE ME DO / feat. riewo
シンセの分若干厚みが増してメロラインの雰囲気も若干変えてきているが、基本的には原曲の雰囲気を色濃く残したフルバージョン。重低音の厚みもそのままに聴き応えは健在。riewoの声は、高低の双方向に程よい存在感。やっぱいいわ〓この人。この曲に関しては原曲の頃からだが、ベースの音好きだなー。オープニングのつかみとしてはかなり強力かと。
03. iFUTURELIST
曲名からしてこのアルバムのメインコンセプトかと思いきや、あくまでも流れの中の一曲という雰囲気のほうが強い。シンセのメロラインは、シンセの音の強さとともに心地よい。ところで、この声はどっからでてくるのだ。まあ、このアルバム全体が男声はこの系統なんだが。
04. tant pis pour toi
この曲を聴くと、無性に2DXがやりたくなる…あるいは、この曲自体が2DXにとっても似合うような感覚を覚える不思議な楽曲。これがスクラッチで、終盤殺し譜面で…と妄想したくなる。リズム隊とシンセの音の影響かな…。ハイハット(でいいのかな?)がクールにリズムを刻んでる雰囲気が好きですな。
05. INJECTION OF LOVE / feat. Sana
雰囲気はほぼ原曲どおりにフルバージョンになって登場した楽曲。シンバルが目立たなくなった分だけ、少しすっきりしてるかな?。新谷あきら名義の名作っぷりは大いに健在。決定的に変わったのはSanaの声のエロさのグレードアップ。微妙にかすれてめちゃセクシーです。最後のほうは下手したらR指定もんだぞ。でもまあノリも良いし、好きな楽曲であることに何の変わりもなし。
06. EMPTY OF THE SKY / feat. riewo
これもほぼ原曲どおりでしょう。疾走感あふれる楽曲でございます。この勢いある楽曲群に対して、どちらかというと繊細な雰囲気のriewoの声がマッチするという組み合わせの妙も楽しい。
07. Maria / feat. Sana
流れ重視のアルバムの中で、はっきり流れを断ち切る楔を打ち込んでいる楽曲がこれ。新谷あきら新境地のバラードですな。事前の情報では「聖母たちのララバイ」みたいな楽曲も想像してたんだけど、それより静かで壮大な感覚。詞が素敵ですね。でもまあ、Sanaがblogで大変だったといってたのがわかる気はする曲かな。それでいて声勝負な楽曲だし。声自体は、もう少し透明感があって小音量でもクリアな声のほうが似合いそうだけど。でも難しそうな曲でここまで表現してくるSanaはさすがという言うべきなんだろうな。余談だが、歌えば歌うほど形を変えてくる(Sanalogue談)というあたりは、ZABADAK「遠い音楽」に似た魅力かも。そういう意味ではもう何度か再録してほしいかもな。
08. Adjust Rain / feat. 本田恭章
かなりくせの強い声なので、好みは分かれるところかもしれない。楽曲そのものは、他よりちょっとギター色が強くて普通にかっこいい楽曲なんだけどね。
09. RISLIM / feat. riewo
原曲と比べると、ドラムがかなり強調されているので雰囲気はそれなりに違う。さびで一気に盛り上がるが、個人的に好きなのはその直前にハモる部分の声。さびに関しては、盛り上がる楽曲と比べるとriewoの声ではパワー不足が否めない気がしたのも事実。でもまあ、アレンジ自体は好きなアレンジですよ。
10. 狂った季節 / feat. GENET
系統としてはAdjust Rainライク。…まあ、ヴォーカルの系統が似てるからといえばそれまでなのかな。ダーティな雰囲気になっております。
11. ライオンはともだち
ライオン好きのプロローグ版ってところか?声インストな人の切れ味爽やかな音がいいアクセントになってますなぁ。ここまでのロックテイストから見ると、切れのよさが印象的かも。
12. ライオン好き
濃厚重厚なつくりだった感のある原曲から比べると、個々の音が冴えてる風味。テクノサファリな感じを覚えたのは私だけか?謎の歌詞も腹筋背筋も健在だが、個性的過ぎる2DXのムービーの印象は薄いので、純粋に楽曲ベースで楽しめるようにはなってるかな。
13. bitmania / feat. ocean
今回私的No.2。バリバリのテクノ系だった原曲と比べると、流線型な感じがとっても爽やか。それでいて、SEの類はしっかりbit maniaだったりするから素敵。もちろんoceanの醸し出す不思議ワールドなヴォーカルも大いに健在。ただ、個人的に何よりツボにはまったのは、ベースの音とラインの暴れっぷり。この存在感がたまりませんでしたな。要所要所のSEがしつこすぎず弱すぎずで絶妙なのもポイント高め。基本的に重低音好きですが。
14. エイプリルフールの唄 / feat. ocean
今回私的No.1。どう見てもイロモノ曲なんだが、楽曲構成もリズム隊もスピード感があって、実はインスト面ではまともに強力だったりする。イロモノなのに、繰り返し聞きたい魅力になってるひとつかも。一度聴いたら忘れられないサビの存在感が強烈すぎ。器用に韻まで踏んでるし。ボーナストラックを除けば、この曲でアルバムが完結してるというのもすごい。最後の最後に超脱力系って。何よりすごいのは、この曲でocean、riewo、Sanaの三者がそろい踏みしてることだろうな。それで淡々とサビのコーラスだからそりゃとんでもない。ともあれ、回数ではこの曲を一番聴いてます。これの最後の部分がオープニングと繋がってるかな?
15. Heavenly Sun / feat. riewo
今回私的No.3。ファンコラボ曲ってやつですね。AKIRA YAMAOKA楽曲というと、in my eyesとかawakeningとか…この系統のTRANCEでいい楽曲たくさんあるんだけど、このアルバムではそれらのエネルギーをすべてこの曲にぶつけてきた印象があるかな。芯のある重低音に、切れのあるシンセが強力。最初だけ聴くとKecak(2DX RED)ライクな感じもするかな。曲の長さの割りには詞の量が控えめで、じっくり聴かせるTRANCEになってますな。とりあえずサビ最強。この手の楽曲にriewoはやっぱりよく合いますな。このアルバム唯一といっていい、綺麗どころTRANCEなのでした。
16. 昭和企業戦士荒山課長 (LOLITA ON BREAKS MIX) / reimixed by t-kimura
ここがリミックス対象になるとは…。原曲のまったりした雰囲気に比べるとやや豪華アレンジ。サイバーというかスペーシーというか、そんな雰囲気になってます。
17. SYSTEM LOVE 7.5.5 / DE VOL feat. チグニータ
さすがはDANCERとか作ってるグループだなという感じだが、今回はさらに変。妙な低音で「ななてんごぉてんごぉ〓」とか歌われても(笑)。…64ビットではだめですかそうですか。でもコンセプトは面白いな。